長男が、二十歳になりました。
この20年を振り返ってみる
初めての育児、数時間おきの授乳、黄昏泣きに夜泣き、全然寝てくれず、家事すらままならない。
悩みがひとつ解決したかと思えば、また別の悩み(離乳食、イヤイヤ期、トイレトレーニング、赤ちゃん返り)が出てくる。
パンパンになった腕で子どもを抱っこしながら「こんな大変なことがいつまで続くんだろう?」と、ふと涙することもあった。
それが
- 小学生になれば、親よりもお友達
- 中学生になれば、部活動で家にいる時間が少なくなり
- 高校生になれば、バイトを始めたり、夜ご飯いらないということも増え
成長を感じるとともに、寂しくもあり・・・
いざ振り返れば、子どもの成長は本当にあっという間だった。
私は育児が下手だ
「子育ては幸せ。でも時々大変」って、赤ちゃんとママのCMを初めて目にしたとき、私はビックリした。
正直落ち込んだ。
世のお母さんたちはみんなそうなんだ・・・それが普通なんだ・・・って。
そりゃぁ、もちろん子どもはかわいい。
でも、私は、毎日必死で大変で「子育ては幸せ」って感じる余裕はなかったから。
特に乳幼児の頃なんて、24時間365日、自分の体調が悪くたって育児は休めない。
あの時の私は「子育ては思っていた以上に大変。でも時々幸せ。だから頑張れた」だ。
そして今、二十歳を迎えた長男をみて、初めてそのCMに共感できたように思う。
「子育ては幸せ。大変なこともあったけど」と。
子育ての成功ってなんだろう
子育ての成功ってなんだろうね。
名の知れた大企業に就職すること?
有名人になること?
結婚して家庭を持つこと?
世の中は、見える成功(頭の良さ・運動神経の良さ・容姿)ばかりが評価されがちで、それだとしたら、私の子育ては失敗だ。
私は、インドア派だし、人見知り・場所見知りがひどくコミュニケーション能力が低いし、家事だって得意ではないし、子どもに勉強を教えるのも下手だ。
他のお母さんたちが当たり前のようにしていることができなかった。
仕事と育児を両立させることすらできなかった。
良かれと思ってしてきたことも、もしかしたら子どもにとっては、迷惑だったかもしれない。
けど、自分なりに頑張った20年だったと思う。
こんな親でも、長男は
- 頭はよくないけど、器用だし
- 要領も悪いけど、家族想いで優しいし
- 人様に迷惑をかけることはしないし
- 決して大企業ではないけれど、就職して頑張ってる
それに、ここまで大きな病気や怪我無く育ってくれた。充分だ。
子育て四訓
小中学校の先生なんかが、保護者会などでよく話に出されるので、ご存じの方も多いと思う。
乳児は、肌を離すな。
幼児は、肌を離せ。手を離すな。
少年は、手を放せ。目を離すな。
青年は、目を放せ。心を離すな。
実行するのは、簡単そうで意外と難しい。